2010年12月29日水曜日

中国の銀行制度: 日本からの進出で利用できる中国の地方銀行

中国の銀行制度

中国の銀行制度は、ほぼ国営銀行であり、中央銀行を中心に政策銀行、商業銀行を従えた典型的なピラミッド形態を形成している。
(中国金融システム)
先ず中央銀行:中国人民銀行が人民元の発券銀行であり、金利政策、国債発行などオペレーションを中心の業務としている。その下に政府政策の実施を担当する政策銀行3行、国家開発銀行、中国輸出入銀行、中国農業発展銀行が、中央銀行の決定した政策金融を担当する。特に中国で民間経済で大きな働きをしているのは国有商業銀行である。その大きな理由は、外国企業が金融取引、特に貿易の場合の外為取引を行うにはこれら国有商業銀行としか、取引が出来ないからである。

(国有商業銀行)
中国工商銀行は世界フォーブス・ランキング2位(2009年)の巨大銀行、中国建設銀行、為替業務専門銀行の中国銀行、そして中国農業銀行(農業金融のみであるが農業分野へは外資規制がある)、また交通銀行、中信実業銀行、華夏銀行、中国光大銀行、また中国民生銀行など。またこれら中央都市銀に対し、地方銀行群、上海浦東発展銀行、復建興行銀行、広東発展銀行、海南発展銀行などが多く存在する。

WTO加盟以降は外為取引も大幅緩和化)
外資系企業は、中国工商銀行、中国建設銀行、中国銀行の3行と主に取引することになるが、これら3行で中国の外為取引は70%以上を占めるほど、取引が集中化している。
 外貨預金は、原則として進出した都市でしか出来ない。また日本の銀行(大都市部にはほぼ進出)の支店の無い都市でもこれら中国の地方銀行で外為取引は可能である。「人民元の借り入れ」「人民元預金」なども中国地方銀行で可能である。

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