2011年1月6日木曜日

中国メジャー3社体制の中で中国海洋石油(CNOOC):シェルの2倍規模に成長

中国メジャー3社体制の中で中国海洋石油(CNOOC):シェルの2倍規模に成長

中国海洋石油は、ペトロチャイナ、中国石油化工(シノペック)を上回る業績を上げた理由として、中国海洋石油は原油を燃料に転換しておらず、燃料について政府が定める上限価格の制限を受けていないことを挙げた。3社メジャー体制の中で、同社が更に抜きん出た。

以下、ブルームバーグ報道記事

8月16日(ブルームバーグ):中国最大の沖合石油生産会社、中国海洋石油(CNOOC)は1-6月期決算で、ペトロチャイナ(中国石油)や英・オランダ計ロイヤル・ダッチ・シェルの2倍余りとなる増益幅を達成する可能性がある。工場向けや農業用のディーゼル油の需要に対応するため、原油販売量が増えたことが寄与したもよう。
  ブルームバーグがまとめた6人のアナリスト予想(中間値)によると、純利益は前年同期比85%増の230億元(約2900億円)となったもようだ。UOBケイ・ヒアン(大華継顕)のアナリスト、王傲超氏(上海在勤)は、中国海洋石油の業績がペトロチャイナや中国石油化工(シノペック)を上回る理由として、中国海洋石油は国内大手競合会社のように原油を燃料に転換しておらず、燃料について政府が定める上限価格の制限を受けていないことを挙げた。
  中国海洋石油の傅成玉会長は今年、生産量を最大28%増やすためにアルゼンチンの石油会社ブリダスの株式31億ドル(約2670億円)相当を取得し、海外での石油・天然ガスの権益をオーストラリアやアフリカ、東南アジアからそれ以外の地域に拡大した。米石油会社エクソンモービルは2010年の生産の伸び率を最大4%と予想しているのに対し、シェルは昨年と同程度を見込んでいる。
  UOBケイ・ヒアンで中国のエネルギー調査責任者を務める王氏は、「中国海洋石油が同業他社との比較で際立っている点は、力強い生産の伸びだ」と指摘。「毎年生産量25%増を実現するのは難しいが、同社は15年までは毎年10%増を予想しており、目覚ましい数字だ」と語った。また、中国の沖合原油・天然ガス田の大半がまだ未開発であることを理由に、生産目標は達成可能だとの見解を示した。
  中国海洋石油は1-6月期決算を19日に発表する予定。アナリスト15人の予想中央値では、原油価格上昇で通期利益は48%増の438億元と見込まれている。
シェルの1-6月期純利益は35%増だった。ブルームバーグのアナリスト9人の予想では、ペテロチャイナの1-6月期の利益は36%増の見通し。

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